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ぎっくり腰は痛いです。
すっごく痛くて日常生活の何気ないことが、
(靴下を履いたり、ズボンを履く等)が出来なかったりします。
私も経験ありますが、腰の激痛だけでなく、
介護なしで何も出来ないことが情けなくて
「精神的に痛かった」のを覚えています。
この「ぎっくり腰」は「草むしりをしていたら」「荷物を持ち上げたら」など
動作の瞬間に発症することが多く、
突然、激しく痛みだすため、予防しづらいのが困りものです。
痛みの原因は、腰部周辺の筋肉、筋膜、靭帯が炎症を起こしたもので、
「ぎっくり腰は症状としては『腰の捻挫』です」なんて、私は説明することもあるのですが、
これは患者さんに分かり易く伝えるためであって、正確には違います。
まず、捻挫とぎっくり腰の違いを明確にしたいと思います。
「捻挫」は読んで字の如く「捻って(ひねって)挫傷(ざしょう)」するものをいいます。
(皮膚が傷つかないで内部の筋肉や靭帯が傷つくものを挫傷といいます。)
つまり、関節の正常可動域以上に捻って痛めたものを「捻挫」という訳です。
これに対して、「ぎっくり腰」は正常可動域内で発症するので、
正確には「腰の挫傷」です。
捻っている訳でもないのに何故、挫傷するのか?
それはまず腰の筋肉が、長時間同じ姿勢を続ける、
例えばパソコン、デスクワークや草むしり等の
労働で、腰に負担がかかり、固く緊張状態になる事から始まります。
さらに負担がかかり続けると、
筋肉は疲労の為、バネの利かない状態になってきます。
この「バネの利かない疲労した緊張状態の筋肉」に
動作の変化や刺激(重い物を持ち上げる等)が加わると、
筋肉が痛みを伴って持続的に収縮する発作を起こします。
この収縮発作により筋線維は損傷し、
周辺の筋膜、靭帯も急な収縮に耐え切れず損傷するため炎症を起こしてしまいます。
(古い輪ゴムがすぐに千切れてしまうのと似てますね)
これが「ぎっくり腰」です。
炎症しているので当然、
揉みほぐしたりマッサージしたりすると炎症が増し、悪化します。
ぎっくり腰になってしまったら、
とにかくまずは「固定と冷却!」
で、自力でトイレに行けるようなレベルになったら当院にいらっしゃって下さい。
(自力で歩けるなら整体施術は当日でもOKです。)
大腰筋は腹の奥、背骨の前にある2本の太い筋肉で、
腰椎に始まり骨盤の中を通り、大腿骨へとつながっています。
上半身から下半身にかけてつながる大腰筋は姿勢を維持したり、
骨盤の位置を正常に保つためには欠かせない筋肉なので、
腰痛に限らず骨盤に歪みのある方の治療には、
大腰筋の柔軟性を回復する事は欠かせません。
例えば、高齢者の方に多く見られる
腰が曲がっているままの状態(骨盤が後傾し腰椎は後弯)では、
大腰筋の柔軟性が無くなり、
さらに筋力の低下も同時に起こることが多く見られます。
このタイプの方は体幹部全体の関節の可動域が狭く
柔軟性が無くなっているため全身のバネが効かず、
手足の関節に負担がかかることが多く、
腰痛以外にも膝や肩に痛みが出ることがあります。
また、若い女性に多く見られるパターンでは、
やはり大腰筋の筋力低下、柔軟性の不足が起こり
骨盤は後傾しているのに腰椎は反りすぎることがあります。
こうなると下腹部がポッコリとせり出しいるのに
お尻が垂れた状態になります。
反りすぎた腰椎をかばうため猫背気味になるため
腰痛だけでなく肩こりや首の痛みも出てきます。
これらの症状を改善するためにも
大腰筋の柔軟性を回復する事は非常に重要です。
それからもうひとつ大事なのは左右のバランスです。
大腰筋は腰椎の左右にある対になっている筋肉ですから
片側だけが柔軟性を失った状態になると、
骨盤ユニット(腰椎-仙腸関節-股関節)に歪みを発生します。
大腰筋の左右のバランスと柔軟性を回復することは
全身の筋骨格構造のバランスが取るためにも
骨格の矯正と同じくらい重要なのです。
人の体はどんな姿勢をしていても常にバランスをとっています。
特に意識をしなくても全身を使ってバランスをとることで
立ったり歩いたり走ったりする事が出来ます。
ではバランスをとるためには何が一番大事なのでしょう?
それはやはり筋肉、骨格、神経、の連携をしっかり取り、
重心の中心軸をとらえる事なんだと僕は思います。
よく「腰の入ったよい姿勢」といいますが、
これは骨盤ユニット(腰椎-仙腸関節-股関節)が柔軟に動き、
骨盤の中心軸が身体全体の重心の中心軸と一致した状態だと言えます。
これが筋骨格構造のバランスが取れているということなのですが、
腰痛や肩こりなどの症状が出ている場合、
骨盤ユニットに歪みがあり柔軟な動きがなくなっている事が非常に多いです。
この状態では筋骨格構造のバランスが取れないため立ったり、座ったり、
物を持ち上げるといった日常生活を行うだけで負担がかかってしまい、
筋肉が疲労してしまいます。
背骨は腰や背中の筋肉によって支えられているので、
筋肉が疲労し凝り固まった状態では身体全体に歪みが発生してしまうのです。
そこでまずこのような歪みの原因となる
骨盤にある仙腸関節から説明したいと思います。
仙腸関節。あまり聞き慣れない名前ですが、
骨盤にあるとても重要な関節で体重の軸受け、
つまり体重を支える部位です。
ここは靭帯で強く繋がっているため正常であれば、
長時間、立位姿勢を保ってもあまり疲れませんし歪みも少ない場所です。
しかしこの靭帯がゆるみ不安定な状態になると、
靭帯だけでは体重を支えることが出来ず
筋肉も姿勢保持のために使わなければなりません。
そのため長時間の姿勢保持は困難になりますし、
左右のゆるんだ側の靭帯周辺の筋肉のほうが正常部位に比べ緊張するため
骨盤ユニット(腰椎-仙腸関節-股関節)全体に歪みが出ます。
しかも筋肉は疲労するので柔軟性が失われ硬くこった状態を引き起こします。
その結果、仙腸関節を中心に骨盤ユニット(腰椎-仙腸関節-股関節)全体が
バネの利かない歪んだ状態になります。
この歪んだ骨盤で身体全体のバランスを常にとっていると
次は全身が歪んだ状態でバランスをとるので当然、
体中あちこちの筋肉が柔軟性が失われ硬くこった状態を引き起こしてしまうのです。
この状態が長く続くと一部の筋肉に異常な負担がかかり、
首や背中、腰などで急性の筋肉炎を起こし
寝違いや背部痛、ぎっくり腰やひどい腰痛の原因となります。
当院の整体法ではこの仙腸関節を中心に骨盤ユニット全体の
バランスと動きを取り戻すことを最も重要視し施術しております。
当院の骨盤矯正法は基本的には2種類あります。
1つめは
仙腸関節・仙腸靭帯にゆるみは無いが
靭帯や筋肉、筋膜のアンバランスな緊張や疲労から、
骨盤が歪んだままになるタイプに対するもので、
施術は骨盤が硬くねじれて、骨盤の動きが固まってしまったものを
骨盤矯正をすることにより動きをつけ、硬くなった骨盤周辺の筋肉を柔らかくして
骨盤ユニットの動きを回復するものです。
2つめは
仙腸関節・仙腸靭帯にゆるみがあり不安定で歪んだ骨盤を安定させるため、
筋肉や筋膜が緊張したままになり、
骨盤が歪んだり、ねじれたりするタイプに対するもので、
施術はグラグラの骨盤(仙腸関節)を守るために緊張したままになってしまった
筋肉や靭帯により歪んでしまった骨盤を
骨盤矯正をすることにより
骨盤ユニットを安定させてリラックスさせるものです。
これら2つの骨盤矯正法を患者さんにあわせて使用していますが、
特に大事なのは2つめの骨盤矯正法です。
なぜなら、筋肉が「硬い」と「緊張したまま」は別物で、
「硬い」はマッサージ等の(ほぐし)でも改善しますが、
「緊張したまま」の筋肉には通用しません。
筋肉が「緊張したまま」になる原因は
仙腸関節の不安定にあります。
仙腸関節を防御するために「緊張したまま」に、
なっているので仙腸関節を固定もしくは、安定させない限り改善しないのです。
(防御反応なので、ほぐしてもすぐ緊張する。)
その為には、安定させるための骨盤矯正です。
当院では、仙骨後頭骨テクニックという
三角形のクッションを使用した骨盤矯正法でソフトに歪みやねじれを改善します。
(体重を利用した、体に優しい骨盤矯正法です。)
骨盤のバランスをとるための整体での的確な骨盤矯正は、
身体のバランスをとり,リラックスさせるためにも
非常に重要な整体施術です。
腰痛には多くの種類がありますが、
その中でも坐骨神経痛をともなう腰痛はとてもつらいものです。
(坐骨神経痛は痛みや痺れが腰から足にかけて発生します)
このタイプの腰痛の原因となっている腰椎椎間板ヘルニアについてお話します。
腰椎椎間板は骨盤ユニット(腰椎-仙腸関節-股関節)の
腰椎部のクッションの役割をしている部分でやわらかいゼリー状の髄核と
その周りを取り巻くコラーゲン繊維の束である線維輪で形成されています。
この腰椎椎間板が腰にかかる重力や筋性疲労などからくるストレスにより、
椎間板の中心部である髄核が弾力性を失い、周囲の繊維輪に亀裂が生じることで、
髄核が繊維輪を破って後方にある脊柱管内に飛び出た状態のことを
椎間板ヘルニアといいます。
つまり椎間板がパンクして支点の役をしている中身の髄核が飛び出た状態です。
この突出した部分が神経を圧迫、刺激して炎症を起こすため、
腰痛やお尻から足のへ痛みやしびれ(坐骨神経痛)などを起こします。
腰椎椎間板ヘルニアになりやすい場所は
第4・第5腰椎間、第5腰椎・仙骨間の椎間板です。
椎間板は意外と持続的な圧力に弱い場所なので
仕事などにより座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢でいる時間が多いと
椎間板のクッション機能が低下し、椎間板ヘルニアになりやすくなってしまいます。
ですから仕事等で座りっぱなし、立ちっぱなしの時間の長い方は
お尻や大腿の後ろに少しでも痛みを感じたら、
悪化する前に早めに治療することをお勧めします。